病院のご紹介
院内設備・検査機器
- 一般撮影(X線撮影装置)
- CT(コンピューター断層撮影法)
- MRI(磁気共鳴画像装置)
- X線TV
- 血管造影検査(アンギオ検査)
- RI(核医学)
- マンモグラフィ(乳房撮影検査)
- 骨塩定量(骨密度検査)
- リニアック(放射線治療装置)
- サイバーナイフ(放射線治療装置)
- ダビンチ(手術支援ロボット)
一般撮影(X線撮影装置)
俗称でレントゲン撮影と言われる検査で、胸・腹・骨などをX線撮影します。放射線を身体に当てて透過した放射線の量によって影絵の濃さの度合いを写真として表す検査方法で、一般的にあらゆる病気に対して最初に行われる検査の一つとなります。
当院では、救急搬送された患者さま向けと、通常の受診者さま向けに計3部屋用意し、緊急時の救命救急にも対応しております。
- SHIMADZU社製: RAD speed PRO
CT(コンピューター断層撮影法)
CT検査では、CT装置の大きな円筒状の穴の中に仰向けに寝たまま身体を入れて検査をします。CT装置は、X線とコンピュータを使い、身体の輪切りの写真を撮ることで、身体の内部構造が詳しく分かる検査機器です。 主に虚血性心疾患と呼ばれる心臓病では、心臓の筋肉に酸素と栄養を供給する冠動脈の狭窄や、一時的閉塞で生じる狭心症と、冠動脈の完全な閉塞から起こる心筋梗塞の2つがありますが、当院ではこの冠動脈血管の描写にフォトンカウンティング検出器搭載CT「NAEOTOM Alpha(ネオトムアルファ)」を導入し、心臓病の早期発見及び治療に活躍しております。
こちらも、一般撮影(X線撮影装置)同様に、通常検査用とは別に救急CT検査室を用意して救急患者さまに対応しております。また、80列マルチスライスCT装置を平成28年2月24日導入致しました。
- SIEMENS社製: NAEOTOM Alpha
- TOSHIBA社製: Aquilion PRIME Beyond Edition
CT検査
マルチスライスCT
CTとはComputed Tomography(コンピューター断層撮影法)の略です。
装置が体の周りを回転しながらX線を照射することで体の断面の画像が得られます。当院のマルチスライスCTでは従来のCTよりも、より短時間で、より広範囲を、より高精細に撮影することができます。
撮影で得られたデータをコンピューター処理することによって3D表示することや、造影剤を使用することによって血管の走行を表示することができます。また当院のCTの特徴として当別な前処置なしでも心臓CTを撮影することが可能になりました。
CT検査のメリット
- 身体にメスを入れることなく身体の内部が観察できる。
- 苦痛がない。
- 非常に短時間で撮影が可能。
- 3D機能により立体的に観察することができ、病変がより把握しやすい。
CT検査のデメリット
- 放射線被ばくがある。
- 造影剤でアレルギーが出る場合がある。
MRI(磁気共鳴画像装置)
強力な磁石でできた筒の中に入り、磁気の力を利用して身体の臓器や血管を撮影する検査機器です。MRI検査では、縦、横、斜め、あらゆる方向から撮影することができます。
主に脳や脊椎、膝、肩、子宮、卵巣、血管などの検査を得意としており、あらゆる臓器のがん、腫瘍、結石、脳出血、脳梗塞、くも膜下出血、動脈瘤などの早期発見、診断にMRI検査は有効とされています。
磁場強度1.5テスラ(1テスラ=10000ガウス): エレキバンの強さは1000ガウスですがMRIでは15倍の15000ガウスの非常に強い磁場が発生しています。
- GE社製: HDxt1.5T
- SIEMENS社製: VANTO 1.5T
MRI検査
強い磁石と電波を使って体の状態を断面像として写し出します。
体内の水素原子が持つ弱い磁力を強力な磁場でゆさぶり、原子の状態を画像にします。患者様にはベッドに寝た状態で磁石のトンネルの中に入ってもらい電波を体に当てることによって、体の中から放出される信号を受け取り、コンピューターで計算し体内の様子を画像として表します。
MRI検査の特徴
- 放射線を使用しないので被ばくがない
- 体のあらゆる角度から撮影できる
- 造影剤を使用せずに血管撮像ができる
- 検査時間は15〜30分
- 検査中に大きな音がする
- 狭いトンネルの中にはいる
X線TV
X線TVは、画面にリアルタイムで観察部位が写し出される装置です。観察をしながら向きを変えたり、圧迫したりして、最も見やすい状態にして撮影することができます。
- SHIMADZU社製: Sonialvision
- TOSHIBA社製: Ultimax
血管造影検査(アンギオ検査)
カテーテル(細い管)を鼠径部(ももの付け根)の動脈から肝臓や腎臓、脳の血管まで挿入し、造影剤を使用して血流や腫瘍の分布状況や、血管の狭窄や閉塞を知るための検査です。
- 心臓用バイプレーンアンギオ装置 SIEMENS社製: Artis zee BC
循環器疾患の検査・治療装置です。心臓カテーテル検査や、狭心症・心筋梗塞・不整脈・下肢血管狭窄などの治療に使用します。
RI(核医学)
核医学とは、ごく微量の放射線を出している薬を目印として用い、病気の診断や治療をする医学の専門分野です。
当院ではRI検査と呼んでいます。放射性医薬品を静脈投与しますと、特定の臓器や組織に取り込まれそこで放射線を出します。これを「シンチカメラ」と呼ばれる特殊なカメラで測定し、その分布を画像にします。放射線の測定は大変高い感度で行えますので、ごく微量で安全に、苦痛もなく身体の各部分の携帯や機能を画像にすることができます。主に、骨の炎症・脳の血流・心筋の血流をみる検査に使用されています。
- SIEMENS社製: Symbia T16
ガンマカメラと診断用CT(16列)を統合したSPECT-CTです。
RI検査
核医学検査はRI(アール・アイ)検査とも呼ばれています。微量の放射線同位元素(ラジオアイソトープ:RI)と、臓器や組織に特異的に集まる薬が合わさったもの(放射線医薬品)を使って病気の有無を調べる検査です。
目的とする臓器や組織に集まった薬は、そこから放射線を体外に向けて放出しますので、それをガンマカメラと呼ばれる専用のカメラを用いて画像にします。この画像から臓器の形や働きがどのようになっているかがわかる検査です。通常のX線検査はX線を体に照射し透過したX線を画像にしますが、核医学検査は放射線を出す物質を体内に投与し体外から測定します。
RI検査のメリット
- 臓器の機能がわかる(CTなどは形態)
- 副作用がほとんどない(10万人あたり2.1〜2.5人)
- 撮影は呼吸止めなどがなく簡単
RI検査のデメリット
- CT、MRIなどと比べ空間分解能がわるい(デジタルカメラに例えると画素数が悪い)
- 管理区域内でないと薬の投与、撮影ができない
- 検査によっては1日で終わらない事がある
CT画像とSPECT画像
マンモグラフィ(乳房撮影検査)
SIEMENS社製:MAMMOMAT Reveletion
乳房のしこりや皮膚のひきつれが見つかった時に、がんかどうか調べるために行う検査です。
主な病気としては乳がん、乳腺腺筋腫(良性腫瘍)、乳腺症などが検査できます。
なお、当院では女性特有の疾患(乳房など)に関しては女性の放射線技師が撮影を概ね担当していますので、お気軽にご相談ください。
骨塩定量(骨密度検査)
GEヘルスケア製:PRODIGY Fuga Advance
骨密度とは、骨の強さを評価するための指標です。
骨密度測定検査では、骨を構造しているカルシウムなどのミネラルがどの程度あるかを測定しています。当院では、DEXA法を用いて腰椎と大腿骨頸部(股関節辺り)の骨密度を測定します。
リニアック(放射線治療装置)
リニアックとは、がんのかたまりとその周囲のがん細胞を死滅させるため、体外から皮膚を通して放射線を照射する外部放射線治療を行う装置です。
サイバーナイフ(放射線治療装置)
サイバーナイフとは、放射線ビームを精密に集中させることにより、がん細胞に対してピンポイントで放射線を照射する定位放射線治療を行う治療装置です。