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IMSグループ医療法人社団明芳会 板橋中央総合病院 / 板橋中央総合病院附属 板橋セントラルクリニック

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診療科のご案内

人工股関節外来

当院の人工股関節手術の
特色と「強み」

文責:整形外科 診療部長 久留 隆史

人工股関節外来
変形性股関節症って何?

股関節の軟骨がすり減って、関節が破壊された状態が変形性股関節症です。

簡単に言うと
関節軟骨が擦り減って、スムースに動かない!

くるまのタイヤが擦り減って、
うまく走れない

タイヤにも関節軟骨にも寿命があります。

初期の症状は?

最初は立ち上がりや歩き始めに足の付け根が痛い

長時間の立ち仕事で重だるい
痛みを感じる

治療法は?

若い人には骨切り術を40~50歳以上の患者さまには人工関節を。
末期関節症にまで進行すると?
人工股関節手術が最も推奨される手術法である

治療に難渋はしないが、
ときに起こりやすい合併症

脱臼
唯一の欠点!

脱臼の頻度は手術手技によって大きく変わります

手術アプローチと脱臼頻度

「前方アプローチ」と
「後方アプローチ」があります。

脱臼頻度
後方 >> 前方
圧倒的に後方アプローチの方が脱臼しやすい

どうして、後方アプローチでは脱臼頻度が高い?

後方から進入するとどうしても
筋肉を切らないと手術ができない

なんとか前方から筋肉を切らずに手術できないか?
最小侵襲(MIS)前方アプローチとは

当院では最小の皮膚切開(7~8cm)で、筋肉・靭帯も最小限のダメージで手術を行っています。

MISといっても色々な概念があり、ただ単に皮膚切開のみ小さくて筋肉・靭帯へのダメージは通常の手術と同一という方法もあります。
当院で行っている手術はMIS-ALS(前外側進入)という方法で、筋肉・腱などの組織を切離しない筋間進入にて関節に到達して人工関節を設置する方法です。
筋肉・腱を切離しないため術後の疼痛が少なく早期のリハビリが可能です。実際にほぼすべての患者さまが、手術翌日に起立および歩行訓練可能となっております。

前方系アプローチにも色々あります。
各病院で行われるアプローチは違います。

前方系アプローチ

前方系アプローチ
●前方アプローチ(DAA)
●前外側アプローチ
 側臥位で行うアプローチ(OCM)
 仰臥位で行うアプローチ(ALS)

当院では仰臥位で行う前外側アプローチ(ALS)にて手術を行います

人工股関節外来
仰臥位前外側進入によるMIS ALS THA

筋肉や腱を一切切除することなく、
筋間から進入します

筋肉を一切切らずに筋肉の間から関節に到達します。
関節の袋を開いて人工物を設置したら、最後に縫い合わせます。

最小侵襲手術(MIS THA)とは
あくまでも皮膚切開の長さが有効なのではなく
周囲の正常組織のダメージを最小限にして手術を行う
特に、筋肉や腱を一切切らないことが重要!

仰臥位で手術を行うことの利点

①

大切な筋肉や組織を切ることなく操作が可能。

②

術中にレントゲン画像をみながら、
人工関節を思ったところに正確に設置できる。

③

術中に骨盤の位置がずれることなく、色々な方向に下肢を動かせるので体位が安定している。

④

太った方でも対処しやすい。

当院で行う人工股関節手術の「強み」

筋肉や腱を全く切らずに、手術することを目指します。

筋力の回復が早く、術後10日前後での自宅復帰ができる。
重大な合併症である脱臼が極端に少ない。
同手術法では脱臼率が0.1%以下であると報告されています。
現在までに約900例以上の手術を行わせていただきましたが、脱臼を生じた患者さまはいません。

両側に別々のアプローチで手術を行った患者さまの股関節角度
当院では、脱臼予防に対する動作制限を行っていません。
ただし、下記の動きはお勧めしません
負担の少ないスポーツなどのアクティビティも許可しています

ウォーキングや
軽いジョギング

ゴルフ

水泳

卓球

軽登山

ボウリング

患者さま毎に骨盤の動きが違います

患者さまの骨盤の動きに合わせて人工関節の設置角度を調整します。

(1)患者Aさまの場合

寝ている時の骨盤の形

立った時の骨盤の形

座っている時の骨盤の形

寝ている時と立った時と座った時の骨盤の形が違います。

(2)患者Bさまの場合

寝ている時の骨盤の形

立った時の骨盤の形

座っている時の骨盤の形

寝ている時と立った時と座った時での骨盤の形がそれほど変わりません。

当施設では無輸血手術を行っています

元々、貧血のない(ヘモグロビン11g/dl以上)患者さまは、止血剤(トラネキサム酸)の静脈投与ドレーンを留置しないことで、自己血貯血を行わなくても同種血輸血(他人の血液)を必要とせず手術ができます。
2012年以降、同方法で手術を行い輸血を必要とした患者さまはいません。
宗教上の理由にて輸血を拒否される患者さまにおいても、閉鎖式血液回収装置の使用により安全に手術を行えることをお伝えして、リスクとベネフィットを充分に説明させていただいた上で手術を行っております。
幸いなことに、一度も大きなトラブルはなく術後経過も良好であります。

標準的な患者さまの術後リハビリ経過

手術前日 入院します。
手術日 ベッドで安静にします。寝返りは自由です。
術翌日 歩行器を使って歩きます。トイレ移動は自由です。
術後3日目 1本杖で歩きます。
術後5日目 杖無しで歩きます。階段の上り下りも練習します。
術後10日頃 歩き方が安定してきたら退院です。
吸収性の糸で縫いますので、抜糸は必要ありません。
標準的な患者さまのリハビリ経過

リハビリ経過の動画を掲載します。

術前と術後5日目の歩き方

中年の女性の患者さまです。
長い間、痛みに悩まされていましたが、術後は活発になられました。

術後2日目の歩き方

術翌日に、すでに自立した患者さまです。
術後2日目には予定していたリハビリがすべて可能となりました。

先生、痛いのはいつまで我慢すればよいのですか?
最適な手術時期は?

人工関節手術は患者さまが痛みから解放されたい
と思った時が、その時です。

おおまかな目安
●夜間、痛みで目が覚める
●短時間の家事でも痛みが出現
●買い物帰りに重いものが持てない

「変形性股関節症は難病ではありません。」
「病期の進行度により様々な治療法が確立されています」

痛みを抱えて生きる必要はありません。
天寿を全うするまで、元気に歩いて生活することを目指しましょう!

人工股関節外来
最近のセミナー講演や公開講座
2014年以降の論文を記載させていただきました
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