心臓CT検査
心臓CT検査の特徴

心筋梗塞や狭心症の原因となる心臓の血管「冠動脈」を最新のCT装置を用いて短時間で撮影する検査です。
今までは心臓カテーテル検査でしか分からなかった冠動脈の走行、狭窄度を評価することができます。心臓CTではカテーテルを使用せず、点滴で造影剤を注射することで冠動脈の評価が可能です。心臓カテーテル検査と比べより低侵襲で、体の負担が少ない検査です。
心臓CT検査のメリット
- 心臓カテーテル検査とくらべ安全で短時間(10〜15分)で検査が可能です。
- 入院の必要がなく外来で検査が可能です。
心臓CT検査のデメリット
- 造影剤アレルギーがある方は検査ができない場合があります。
- 腎機能が悪い方は検査が出来ない場合があります。
心臓CT検査の流れ
- 更衣室にて上半身のみ専用の検査着に着替えていただきます。
- 検査室に入室し、ベットの上に仰向けに寝ていただきます。
- 心電図を測定するための電極を身体につけ、造影剤を注入するための点滴をとります。
- 血管を広げるための薬を口の中(舌の裏)にスプレーします。
- 息止めの練習をします。CT撮影時は10秒間くらいの息止めをしていただきます。よいCT画像を得るためには胸の動きを止める必要があり、この息止めはとても重要です。
- まずは造影剤を使わない状態で位置決めの撮影を行います(息止め3回)。
- 造影剤を注入しながら撮影を行います(息止め1回)。造影剤注入時は体が熱くなりますが、すぐにおさまりますので心配ありません。
- 撮影が終了したら患者様の様子を観察し、問題がなければ心電図、点滴を外します。
- 着替えをしていただき検査終了となります。
- 検査中は医師・看護師・放射線技師が患者様の様子を観察しており、万が一の副作用に対しても迅速に処置できるよう準備しております。