診療科のご案内
気胸センター
内科 外来担当医表
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気胸について
気胸とは・・・
胸壁と肺の間を胸腔と言います。この腔に空気が入ることを気胸と言います。
気胸になると、肺がつぶれてしまったり、横隔膜や胸壁との連動がなくなるため、呼吸がつらくなることがあります。
気胸の分類
自然気胸 | 普段健康な方に誘因なく突然生じる気胸 |
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続発性気胸 | 肺気腫など肺疾患に引き続いて発症する気胸 |
外傷性気胸 | 胸部打撲などにより生じた気胸 |
その他 | 月経随伴性気胸など |
自然気胸の原因
肺の表面に弱い部分=ブラが存在し、この部分が破裂することにより、肺から空気がもれ、気胸を発症します。
肺の表面に弱い部分(=ブラ)の実際の画像 ※手術写真が含まれます。このような写真で気分が悪くなる方は閲覧をご遠慮ください。
自然気胸の治療
ドレーン(管)を胸腔に入れる事で、たまった空気を抜きます。すると肺が拡張して呼吸状態が改善します。この状態で経過をみていくと、けがが治るように肺の孔が自然にふさがり気胸が治癒します。その後、ドレーン(管)を抜去します。
自然気胸の特徴=再発しやすい
上記のように治療を行っても、肺の弱い部分(=ブラ)は残ったままであるため、40〜50%の方が再度気胸になると言われています。 再発した方は、約60%という高い確率で3回目の気胸になるとも言われています。
非常に有効な治療法である内視鏡手術(胸腔鏡手術)
自然気胸に対する手術は、通常、内視鏡で行われます。当科では、ワキを中心として数㎜〜1cm程度の小さな穴を1〜3個あけて、空気漏れの原因となっているブラ(=肺の弱い部分)を小さく切除し、何種類かある再発予防の工夫を追加処置しています。 所要時間は、約1時間であり、通常は術後2〜3日後に退院します。
手術困難な場合の治療法
慢性呼吸不全やその他の併存症があるために手術できない患者さまの場合には、薬剤を胸腔内に注入する治療法(癒着療法)や気管支の枝をシリコンで閉塞させる治療法(気管支塞栓術)を行います。
気胸治療件数
厚生労働省より公表された、平成28年度の全国気胸治療件数ランキングで
2位となりました。
気胸手術在院日数(当院での手術1000件のデータ)退院の目安は、術後2日
2014年気胸センター開設後、当院周辺のみならず、他県からも気胸患者さんを積極的受け入れ、多数の患者さんの治療を行ってまいりました。
この度、気胸手術件数が1,000件に達したため、その術後在院日数(術後にどれぐらいの期間入院しているか)を調べました。
気胸手術患者さん全体では、上記のような結果でした。
高齢者の気胸患者さんは、肺気腫などの呼吸器疾患が併存していることが多く、長期入院が必要な方も存在しますが、全体の70%が3日目までに退院しています。(中央値 術後2日)
また、40歳未満の患者さんのみをまとめると下記のようになります。
この結果、術後3日目までに退院される患者さんは、83.3%であり、若い患者さんは早期退院可能であると考えられます。また、長期入院の患者さんも少ない傾向にあります。(中央値 術後2日)
診療時間
火曜日・水曜日・木曜日 | 8:30~12:00 |
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03-3967-1181 (代表)
呼吸器病センター(呼吸器外科)外来
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月曜日~金曜日 8:00〜19:00 / 土曜日 8:00〜17:30
03-3967-4275
地域医療連携室
上記以外の時間帯
03-3967-1181
救急外来