骨塩定量(骨密度検査)
骨密度測定方法について
骨密度の測定方法は、
X線CTで撮影した画像からCT値を読み取って骨密度を測定するQCT法、pQCT法、
踵の骨に低周波数の超音波をあてて、超音波が骨の中を通り抜ける速度から骨密度を測定するQUS法、2種類のX線を骨にあてX線の吸収率から骨密度を測定するDEXA(DXA)法、pDXA法など複数あります。
当院ではその中で精度に優れているDEXA(デキサ)法で検査を行っております。
GEヘルスケアより
骨粗鬆症診断にはDEXA(Dual Energy X-ray Absorptiometry)を用いて、腰椎と大腿骨近位部の両者を測定することが望ましく、診断にはYAM(骨密度の若年成人平均値)に対するパーセンテージの低い方を用いています。
骨密度の測定はわが国では原則的には腰椎骨密度ですが、国際的には大腿骨近位部骨密度が汎用されています。
なぜこの2部位の骨密度を測定するのか、
<腰椎>
閉経後の女性にとって最も変化が見られる部位です。骨代謝が盛んな海綿骨の情報を多く含んでいるので、骨量の変化を観察しやすいです。さらに、骨粗鬆症によって起こりやすい部位です。
<大腿骨近位部>
非椎体骨折のうち、特に大腿骨近位部骨折は直接的に日常生活動作(Activities of Daily Living:ADL)の低下や寝たきりに結びつき、さらに死亡率を上昇させ生命予後を悪化させます。
「骨粗鬆症の予防と治療のガイドライン 2015年版」より