人間の行う手術を補う道具
手術支援ロボット「ダビンチ」
消化器外科
「ダビンチ」=“人間の手”以上の手術
- ロボットというとどんなイメージでしょう?
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鉄腕アトムのような自分で動くロボットを思い浮かべる人もいるかも知れません。しかし、手術用のロボット、“ダビンチシステム”はあくまで人間が操作して手術をするロボットです。そして、その人間の行う手術の弱みを補ってくれる道具です。
ひと昔前であれば名人しか出来ないようなクオリティーの手術、それどころかそれを遥かに凌駕する手術を、誰にでも出来るようにしてくれる、そんな道具が手術ロボット、ダビンチです。直腸手術は体の奥深い、そして非常に狭い場所での手術です。
しかも、そこには傷つけてはいけない重要な血管や神経が集まっています。そんな空間で必要な癌細胞を取り残しなく切除する手術は、これまでとても高度な技術を必要としていました。ロボット手術により、“傷つけない”“取り残さない”という一見相反する二つの事を同時に実現可能となりました。
これにより合併症や後遺症を減らすと同時に再発も減らす事が期待されています。手術ロボットはこれまでのロボットがそうであったように、今後急速に普及していくと思います。しかし、現在は外科ロボット手術をするためのライセンスは厳しく規制されています。
当院ではそのライセンスを4人の外科医が取得し手術を行っています。安心して、“人間の手” 以上の手術を受けていただけると思います。