図1 お腹のCT写真 肝臓の大部分をしめる大きな液体の袋 〜肝嚢胞〜があります() これくらいの大きさになると、違和感、お腹の張り、痛みなどの症状が出ることがあります。 |
図2 胆管(肝臓で作られる胆汁という液体の通り道)を逆方向、つまり腸管側から肝臓側に造影剤を入れると(通常は肝臓から腸管へ向かって胆汁が流れています)、造影剤が嚢胞の中にモヤモヤと漏れ出しました()。つまり、嚢胞の中身には胆汁が含まれており、どこからか胆汁が漏れているはずです。このまま開窓術を行うと胆汁がお腹に漏れて腹膜炎になってしまいます。 |
図3 単孔式腹腔鏡手術用のプラットホームです。水色のスポンジをお臍に装着して、そこに3本筒を差し込みます。 この筒から細長い器具を入れて手術を行います。 傷は3cm弱でお臍の中なので、時間が経つとほとんど目立ちません。 |
図4 超音波凝固切開装置で肝嚢胞の天井を切除していきます。ほとんど血を出さずに切除することができます。 |
||
図5 よく観察していくと胆汁が漏れ出てくる場所がはっきりと確認出来ました。 |
||
図6 漏れ出る場所をしっかりと縫って閉じていきます。 |
||
図7 しっかりと人工糊を塗って終了です。どこからも胆汁のもれはありません。 |
図8 術後の腹部写真です。スポンジを入れたお臍の傷はほとんどわかりません。 右側に追加で挿入した5mmの傷()がありますが、それ以外の傷はほとんどわかりません。 |