治療法
胆嚢摘出術
手術による治療です。胆石が作られる”畑“となっている胆嚢ごと摘出してしまう治療で、もっとも根本的で確実な治療です。おなかを10cm弱切って胆嚢をとる「開腹手術」とカメラを使った「腹腔鏡下手術」があります。
開腹手術に比べて腹腔鏡下手術はきずも小さく、痛みも少ない、腸管運動の回復が早いメリットがあるため、現在ではほとんどの胆嚢摘出術は腹腔鏡下に行われるようになっています。
ただし、炎症が強い、癌が強く疑われるなど、様々な理由で開腹手術が選択されることもあります。
低侵襲な腹腔鏡下胆嚢摘出術の出現で、現在は症状のある胆石に対する治療の標準は、手術による外科的治療となっています。
また、最近ではさらに体の傷を残さない単孔式腹腔鏡下手術も積極的に行っています。この場合、傷はおへその中に隠れてしまうため、一見全くおなかに傷がないように見えます。
腹腔鏡下胆嚢摘出術が困難な例
- 総胆管に石のあるもの
- 上腹部の手術を行っている人
- 急性化膿性胆嚢炎、胆管炎の人
- 胆嚢頸部等に癒着が強いもの
- 肝硬変、黄疸
腹腔鏡下胆嚢摘出術の特徴
- 傷が小さい(穴も1~4ヶ所程度)
- 手術後の痛みが少ない
- 早く歩けるようになる
- 食事摂取が早い
- 入院期間も4日間と短い
- 仕事に早く復帰できる
- 胆嚢を摘出するため、再発がない