地域医療推進カンファレンス
【産婦人科】実施のご報告

 今回は、産婦人科医師により「当院における産婦人科治療の現状」についてお話ししました。子宮の病気の一つである子宮筋腫。自覚症状がないことが多いこともあり、その位置や症状によっては妊娠や出産に影響するとも言われている恐ろしい病気に対して、当院ではどのような方法で治療を行なっているのか、そしてこれからどの様にして連携を図り対応していくのか等、開業医の先生方と意見交換を交えながらお話していただきました。

 カンファレンスの内容は以下の通り。

日時 平成31年3月8日(金)19:30~20:30
場所 板橋中央総合病院 講堂
演題 「当院における婦人科疾患治療での医療連携」
内容
  • 講演「~当院における産婦人科治療の現状~」
    産婦人科 医長 阿部 一也
  • 質疑応答

 当院における産婦人科治療の現状についてお話ししました。現在、卵巣腫瘍や当院で対応可能な悪性腫瘍、そして女性の病気の中でも特に多いといわれる子宮筋腫についてこれまでの症例をご紹介しながら、治療内容や検査方法を説明しました。

 質疑応答では、以前カンファレンスを行った際にも質問のあった「UAE治療はどのくらいで行えるようになったのか。また、どのくらいの大きさまで対応可能なのか」という質問があり、阿部医師より「1~2年前までは約6か月待ちでしたが、現在は1~2ヶ月で治療可能となっています。大きさについては、10cm前後であれば対応可能ですが、患者様の状態にもよるので一度ご連絡下さい」とお答えした。他にも「UAEは手術後痛みがあるのか。その痛みは大きさや、腫瘍の個数によって変わるのか」との問いに、「UAE後、ほとんどの患者様が痛みを訴えるが、退院時は軽減したという方が多いなど回復も早いのが特徴です。腫瘍の個数に関しては特に関係ありませんが、大きさに関してはやはり大きいほど痛みは強いと思います」とお答えしました。

 今回、カンファレンスでの質疑応答で、開業医の先生方が普段抱えている問題が多くあることが分かりました。これから開業医の先生方とより密な連携を図る為にも当科医師との同行訪問を行い、直接先生方とお話しする場を作っていく必要があると感じました。

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