地域医療推進カンファレンス
【救急科】実施のご報告

 今回は、日頃先生方が紹介する際にお困りの症例や、普段抱えている問題、当院との連携の取り方について近隣の開業医の先生方と質疑応答を含め話し合いを行いました。

 カンファレンスの内容は以下の通り。

日時 平成31年1月28日(月)19:30~20:30
場所 板橋中央総合病院 講堂
演題 「当院における救急科疾患治療での医療連携」
内容
  • 講演「~板橋中央総合病院 救急科のこれまでとこれから~」
    救急科 医長 土方 利之
  • 意見交換

 今回、当院における救急科疾患治療や救急受入れ態勢についてお話しました。

 感染症やアシドーシス、中毒、熱傷などといった症例をいくつか挙げ、当科でどの様な治療を行うのか動画や画像をお見せし、ご説明しました。講義の中で、いち早く治療が必要な敗血症の診断方法で「クイックソーファ」というものについて説明しました。内容については患者様の症状の中に①呼吸回数、②血圧、③意識レベルの3つのうち、2つに異常があれば敗血症と診断してよいというもので、採血やレントゲンなど検査の時間を掛けず診断し、次の治療を行えるというものでした。質疑応答では「クイックソーファ」について多く質問があり、土方医師より詳細にお答えしました。

 当院は、昨年救急台数9千台を超え、5年間で救急車の断り件数を20%減少することができました。これから、開業医の先生方からの緊急の依頼や、救急車を1件でも多く受入れられる様、院内で連携し診療を行っていきたいと思います。今回救急科のカンファレンスを行い、まだまだ地域の医療機関との連携構築が必要だと考えさせられるカンファレンスとなりました。

地域医療推進カンファレンス【救急科】実施のご報告 地域医療推進カンファレンス【救急科】実施のご報告 地域医療推進カンファレンス【救急科】実施のご報告