腹腔鏡手術というと全く違った手術のように感じるかもしれません。 しかし、行う手術は従来の手術と変わらないのです。ただアプローチが違うだけなのです。 ある目的地に向かうのに、歩いていくのか、車でいくのか、新幹線で行くのか、飛行機で行くのか、その時々でどれが最も快適で安全か。 いつも飛行機がベストという訳ではありませんし、まずは目的地がどこなのかを十分に認識していないとたどり着けません。 病気を治すための手術という目的地を十分に理解したうえで、腹腔鏡手術という乗り物の操縦を行う必要があるわけで、目的地は知っていても操縦法を知らなかったり、操縦法を知っていても目的地を知らなかったりでは腹腔鏡手術は行えないのです。 |
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1. きずが小さい 女性でなくとも手術のきずは気になります。その点、腹腔鏡手術は美観に優れた手術といえます。 きずが小さいことは美観だけでなく、痛みを少なくすることが出来ます。 これは術後に起こるさまざまな合併症を減らすことにもつながる重要な点です。 |
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〜術後肺炎が少ない〜 痛みが少ないと、早い時期から体を動かすことができます。これを早期離床といいます。 これにより、術後の肺炎が少なくなるといわれています。 |
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術後早期から腸が動いているので、無理なく食事を取ることが出来ます。 早期より食事を取れるということは、栄養状態の回復の面でも重要なことです。 動物を使った実験でも、腹腔鏡手術は早期に腸管運動が再開し、腸そのものの浮腫みも発生しにくいため運動、吸収の面でも優れていることが証明されています。 |
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