今回は、当院の呼吸器内科医師より呼吸器疾患についてカンファレンスを行いました。 近年、肺炎・肺癌・閉塞性肺疾患の3大呼吸器疾患がどのような推移で増加し、人々の暮らしに影響を及ぼしているのかをこれまでのデータも踏まえ、意見交換を行いました。
カンファレンスの内容は以下の通り。
日時 | 平成30年3月30日(金)19:45~20:45 |
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場所 | 板橋中央総合病院 講堂 |
演題 | 「当院における呼吸器疾患治療での医療連携」 |
内容 |
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近年、肺癌や慢性閉塞性肺疾患(COPD)といった呼吸器疾患の患者は増加しており、この症状は、タバコや排気ガスといった有毒な煙を吸引してしまうことが原因で進行してしまう病気です。今では死因第3位となるほど身近に潜む病気であることを詳細なデータや画像などをご覧いただきながら、ご紹介しました。
講義終了後の質疑応答では、かぜ症状が治まっても咳だけが止まらない患者が多くいるが、何が原因なのかという問いに、粟屋医師より「アトピー咳や上気道炎の患者も多くいますが、恐らくPM2.5などの大気汚染が原因ではないか。また、そのような症状の方はお薬を変更するなどして対応すれば改善がみられることがあります。何かあれば当院にご紹介いただければ対応致します。」とご回答いたしました。
他にも、板橋区、北区、練馬区は特にPM2.5の数値が高かったことがあり、喘息などの症状を訴える人が多かったことや現在は以前より治まっているが、やはり高齢化とともに呼吸器疾患の患者は多いのでそういった原因もあるのではないかなど多くの意見交換がなされました。今回、開業医の先生方と地域のことも交えて話をしたことで、より内容の濃いカンファレンスとなったのではないかと思います。