今回は、当院の循環器内科医師より透析患者様のフットケアの重要性について、特別講演では吉祥寺あさひ病院の医師をお招きし、バスキュラーアクセスの管理と治療についてお話して頂きました。近年、日本の透析患者は増加し続けており現在30万人以上の人が維持透析を行っている現状があります。その中で透析患者に対する治療方法や対応について開業医の先生、看護師の方々と意見交換を交えながらお話ししいていただきました。
カンファレンスの内容は以下の通り。
日時 | 平成29年4月12日(水)19:30~21:00 |
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場所 | 板橋中央総合病院 講堂 |
演題 | 第3回 透析患者様の足を救う会 |
内容 |
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今回、透析患者様の現状についてお話していただきました。
現在も増加傾向にある透析患者に対して、「末梢動脈疾患」という症状がどれだけ怖い病気で、予後を悪くするのかをこれまでの症例を挙げながら、当院のフットケアチームで行っている治療や検査も含めて説明していただきました。また、外部講師として吉祥寺あさひ病院の野口先生をお招きし、透析患者への身体状況やその人に適した治療方法を動画などで紹介し、患者様に少しでも負担をかけずに治療していくためにはどの様なことが必要なのか説明していただきました。
野口先生のお話の中で、穿刺する際も少しやり方を変え工夫することで患者様への負担が軽減される。また、ひとりひとりの患者様に対し、挨拶や声掛けを行うことで安心して治療を受けてもらえるような環境づくりをすることが何より大切であるということをおっしゃっていました。他にも、先生独自の治療方法や考えを詳しくお話ししていただいた。
講義終了後の質疑応答では、自院で起こるアクセストラブルや穿刺方法について多くの質問があり、それに対して野口先生から丁寧にお答えいただきました。カンファレンス終了後も開業医の先生だけでなく、今回参加して下さった看護師の方々との意見交換がなされるなど、より密な場になったのではないかと思います。今回のカンファレンスで、今後さらに内容の濃い意見交換の場を設け、連携を図っていく必要があると感じさせられるものとなりました。