地域医療推進カンファレンス【循環器内科/腎臓内科】実施のご報告

患者様が知らず知らずのうちに重症化し進行すると足を失う事にもつながるケースの多い下肢虚血の予防改善に取り組む当院のフットケアチームの紹介と、具体的にどんな取り組みを行っているのかについてそれぞれの担当者による専門分野での報告を行いました。
今回は医師やコメディカル、事務スタッフなど総勢17名の方々が忙しい診療のなか参加していただき、普段より透析患者様の紹介などで連携を図っているクリニックと有意義な意見交換をすると共に、院内からも多くのスタッフが参加し、熱気に満ちたカンファレンスとなりました。カンファレンスの内容は以下の通りです。

日時 8月3日(水)19:30~21:00
場所 板橋中央総合病院 講堂1
演題 循環器内科/腎臓内科合同カンファレンス「第一回 透析患者の足を救う会」
内容
  • 循環器内科部長 太田 洋による挨拶
  • 講演①「透析患者におけるフットケア」
    皮膚排泄ケア認定看護師 高木 遥子
  • 講演②「いかに透析患者の動脈硬化・石灰化の進行を抑えられるか」
    腎臓内科主任部長 塚本 雄介
  • 講演③「平成28年度診療報酬改定情報 下肢末梢動脈疾患管理加算について」
    医事課 保険部 課長 諸星 浩秀
  • 講演④「当院のフットケアチームの紹介」
    循環器内科 尾﨑 俊介
  • 質疑応答

前半では高木認定看護師から足の血流が滞ることによって透析患者の足に現れる様々な兆候を的確に判断する為の方法や、ケアのために使う軟膏の選択しについても実践的な話が行われるとともに実際の写真で治療の経過を交えながらフットケアの重要性について理解を深めると共に、腎臓内科塚本先生より学術的な側面から透析患者の足への血流を阻害する要因となる動脈硬化や石灰化を防ぐ為、今主流となっている投与の方法と薬の進歩などについて様々なデータから最善の投薬治療とはどんなものかについての話がなされました。
後半では平成28年度の診療報酬改定に伴う下肢末梢動脈疾患管理加算とその施設基準について保険担当より概要の説明を行った後、当院のフットケアチームの取り組みの紹介が行われ実際の回診の様子や足を守ることが出来た事例についても報告がなされました。
質疑応答の際に、自分の体への関心が薄いと言われる透析患者にどう下肢動脈疾患の怖さを伝え理解してもらうかについて、また、まだ一般的にあまり知られていない下肢末梢動脈疾患を分かりやすく患者に伝える為の模型や教育的な資料は無いのかといった質問もなされ、関心の高さがうかがえたカンファレンスでした。

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